プリモ麻布十番クリニック

ヒアルロン酸は経験済。長く効果が持続するシリコンプロテーゼを入れたい

Dr.大岩連載 バストコラム vol.5

胸を大きくしたいと思ったとき、多くの方がまず手軽な、ヒアルロン酸注入から考えるのではないでしょうか。ダウンタイムが短く、異物を入れることに抵抗のある方から人気のある施術方法ですが、デメリットは継続的にバストの大きさを維持できないという点です。では美しくボリュームアップさせたバストをできるだけ継続させたい場合、どんな方法を選べばよいのでしょうか。

ヒアルロン酸は何度も入れないとバストの大きさが保てない?

ヒアルロン酸を注入する豊胸術は効果がずっと続くわけではありません。ヒアルロン酸の種類や質にもよりますが、効果の持続は1~2年程度となっています。

 

またヒアルロン酸は徐々に体内で吸収されていくため、術後は少しずつ小さくなっていきます。したがって、ずっと注入直後の大きさを維持できるわけではありません。徐々にボリュームダウンし、ほとんどの場合、1年以内に元の大きさに戻ってしまうことが多いようです。なかには半年で効果がなくなったという人も。

 

費用面でもデメリットがあります。1カップ大きくするために必要なヒアルロン酸の量は100cc程度。FDAの認可を受けているヒアルロン酸であるVRFなどの場合、1cc 3,000円くらいが相場となるため、両胸で60万円、この他に手技料や麻酔料がかかると70万円以上になります。これでは費用的には「プチ」とは言えませんよね。70万円で効果が1年程度、シリコンプロテーゼの豊胸術も金額は同じくらいであることを考えると、繰り返す場合にはかなり割高な施術と言えるのではないでしょうか。

ヒアルロン酸が残っている場合でもプロテーゼは入れられる?

ヒアルロン酸豊胸のあとにシリコンプロテーゼの豊胸術を考えている方の中には「ヒアルロン酸の豊胸を受けてしこりが残っている」「事前にヒアルロン酸を溶解させた方がいいの?」という疑問を持っている方もいるでしょう。確かにしこりがあるままプロテーゼを入れたらバストがでこぼこになってしまうような気もしますよね。

 

ヒアルロン酸からシリコンプロテーゼへの修正を希望する方に多いのが「かたまりで入れられた低吸収ヒアルロン酸が硬くなっている」というケースです。このような場合、プロテーゼを挿入するタイミングでヒアルロン酸のかたまりを除去できるため、事前にヒアルロニダーゼで溶解する必要はありません。しこり以外に残っているヒアルロン酸も徐々に吸収されてなくなるため、ヒアルロン酸が残っていてもプロテーゼを入れることは可能です。

ヒアルロン酸で入れたようにきれいに、プロテーゼで豊胸したい

とりあえず豊胸がどんなものか試してみたいという方は大きくなったバストをイメージするためにも、ヒアルロン酸豊胸にトライしてみてもいいかもしれません。しかし、すでにヒアルロン酸豊胸を経験済で「こんな胸にしたい」「このくらいの大きさにしたい」という具体的なイメージがあるのなら、効果が持続するシリコンプロテーゼによる豊胸術を受けた方が経済的かつ現実的でしょう。

 

ヒアルロン酸は入れる場所によって、バストの大きさや形をデザインすることができます。シリコンプロテーゼを入れるときは自分が気に入っていた時のバストの写真を持参すると医師にイメージが伝えやすいかもしれませんね。

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✓ ヒアルロン酸豊胸をしたが、元のサイズに戻ってしまった

✓ ヒアルロン酸豊胸でできたしこりが残っているけれど、バストを大きくしたい

✓ メンテナンスが要らない方法を選びたい

まとめ

ヒアルロン酸豊胸を受けたあと、1年も経たないうちにバストの大きさが元に戻ってしまった、あるいはバストが硬い、しこりができてしまったというご相談を受けることがあります。プロテーゼという異物を入れることに抵抗のある方は、まずヒアルロン酸豊胸を試してみたいと考えられるのですが、費用対効果を考えるとあまりいい方法とは言えない場合があります。

 

豊胸を考える方はもともと痩せていらっしゃる方が多いのですが、痩せている方にヒアルロン酸を入れるとしこりになりやすかったり、胸に硬くでこぼこができてしまったりする場合があります。無くなってしまったら「また入れればいい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ヒアルロン酸注入のリスクは施術の度に少しずつ増すと思われます。

 

もちろんヒアルロン酸で大きくした胸が気に入って、そのままのイメージをシリコンプロテーゼで再現したいという方もいるでしょう。コヒーシヴシリコンは手触りも柔らかく、なめらかなバストを実現しやすいプロテーゼです。ヒアルロン酸のしこりができてしまっているケースでもプロテーゼを入れる際にしこりを取り除くことができます。理想のバストを持続させたいという方は是非一度ご相談ください。

このページに出てきた用語集

VRF

スウェーデンのQ-med社製マクロレーンVRFと呼ばれるヒアルロン酸。アメリカのFDAの認可を受けた安全性の高いヒアルロン酸。

低吸収ヒアルロン酸

持続性を高めるために吸収・分解されにくくした分子の大きいヒアルロン酸。効果が長続きすると考えられている。

コヒーシヴシリコン

柔らかさと安全性の両立を実現した自然な動きが特長のシリコンプロテーゼ。ハイドロジェルと違って万が一の破損時でも体内に流出するようなことがなく安全性も高い。グミのような形状で手触りも比較的ナチュラル。