プリモ麻布十番クリニック

豊胸手術前も後も気になる豊胸術が授乳に与える影響は? 

Dr.大岩連載 バストコラム vol.8

過去と比べると、美容整形をする女性が増えている今。二重や鼻を高くする手術に加えて、豊胸術を受けている女性も珍しくなくなりつつあります。20代、あるいは未婚で豊胸術を受けたいと考える人も増えていますが、豊胸術が妊娠・授乳に影響を与えることはないのでしょうか? 

豊胸術が出産・授乳に与える影響はない

結婚や妊娠を考える段階で、出産・授乳するにあたって過去に受けた豊胸術の影響がないかどうか心配する女性は多いようです。実際、母乳が出ないのでは?と心配して、クリニックに抜去の相談に来る人もいます。しかし、ヒアルロン酸注入・脂肪注入・シリコンプロテーゼによる豊胸のいずれの方法も出産・授乳に与える影響は大きくはありません。 

 

妊娠すると、バストが張るようになります。豊胸術でバストを大きくしているわけですから、豊胸術をしていない人に比べてバストがより大きく張ったり、静脈が浮き出て見えたりという変化はあるかもしれません。

 

小さかったバストの皮膚がプロテーゼによってすでに伸びているところに、乳腺が発達してバストが大きくなるわけですから、痛みもあるでしょう。ただし、そのことが原因でプロテーゼが破裂したり、母乳が出なくなったりすることはありません。

 

豊胸術は二重や隆鼻術と並んで、歴史のある美容整形術のひとつです。ハリウッドセレブや日本の芸能人、モデルさんなど、豊胸術を受けている人はたくさんいますが、出産・授乳に関して問題が起きたいというエピソードはほとんど聞きませんよね。

乳腺炎に注意!大胸筋膜下・大胸筋下なら、より安心

豊胸術を受けた人が妊娠時に注意したいのが、乳腺炎です。乳腺炎は体内で作られる母乳が乳管に詰まって出られなくなることで起こり、おっぱいが痛む・しこりができる・硬くなる・熱を持つ・熱が出るといった症状が現れます。妊婦さんの4人に1人は乳腺炎になると言われていますが、豊胸術をした方が乳腺炎になるとプロテーゼが原因なのでは?と心配してパニックになってしまうこともあるようです。

 

またどの位置にプロテーゼが入っているかによっても影響は若干、違ってきます。豊胸術の方法の中で乳腺と大胸筋筋膜の間にプロテーゼを入れる「乳腺下法」を行っている場合、妊娠時にプロテーゼが乳腺を圧迫して影響してしまう可能性もゼロではありません。このように考えると乳腺下法に比べて、大胸筋筋膜下法や大胸筋下法は乳腺炎を起こすリスクが少ないと言えます。

 

豊胸術を受けた方が乳腺炎になると通常よりも治るのに時間がかかるというケースもあります。豊胸術を受けている方は乳腺炎にならないよう、水分を多く摂る、脂っこい食べ物は控える、疲れを溜め込まない、母乳は出し切るなどして乳腺炎を予防するケアも行うようにしましょう。

結婚を考えている段階で豊胸術のことを打ち明けるべき?

豊胸術を受けた後にお付き合いを始めた人と結婚を考えたとき、手術をしたことを打ち明けるべきかどうか誰でも迷うところでしょう。

 

出産後、乳腺炎にかかりバストが急に硬くなって「プロテーゼを取り出さなければならないかも」と考え、豊胸したことをご主人に打ち明けなければならないか心配になってしまったという人もいます。

 

長い人生を共に過ごしていれば、妊娠や出産だけではなく、病気などによってあなたの体調が変化することも十分に考えられます。できれば、豊胸術を受けたことを事前に話しておくのがいいのではないでしょうか。

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未婚だけれど豊胸術を受けたい。出産したとき母乳で赤ちゃんを育てられるか心配

授乳時に影響のない方法で豊胸術を受けたい

乳腺下にプロテーゼを入れる豊胸術を受けている

まとめ

豊胸したことで授乳に影響が出ないかどうか心配される方は多いですね。妊娠前に過去に入れたプロテーゼを抜去したいと考える方もいらっしゃいますが、実際には豊胸術が妊娠や授乳に影響を与えることはほとんどありません。

 

影響があるとすれば、乳腺炎が起きた場合でしょう。ただ豊胸術をしたからといって必ず乳腺炎になるわけではありません。乳腺にプロテーゼが触れる可能性のある、乳腺下にプロテーゼを入れている場合、乳腺炎になるリスクは若干高まるかもしれません。当院で実施している大胸筋筋膜下法であれば、乳腺に与える影響は最小限に抑えることができます。

このページに出てきた用語集

乳腺下法

乳腺と大胸筋膜の間にプロテーゼを挿入する方法。皮膚の表面から近い位置にプロテーゼが入るため、肌が内側から持ち上がり、ハリが出る。脂肪が多い人に適した方法。ただし、被膜拘縮の発生率はやや高め。

大胸筋下法

大胸筋の下、肋骨の上にプロテーゼを挿入する方法。プロテーゼの輪郭が比較的分かりにく。被膜拘縮の発生率は低め。

大胸筋膜下法

大胸筋の筋膜をはがし、筋膜と筋肉の間にプロテーゼを挿入する方法。乳房の形を整えやすく、術後の回復も早い。被膜拘縮の発生率も低め。