経歴
2003年 福井医科大学(現 福井大学)医学部卒業
2003年 新潟大学医歯学総合病院 形成外科 入局 大学病院、函館中央病院、山形県立中央病院で形成外科全般について研鑽を積む
2012年 新潟大学医歯学総合病院 形成・美容外科 特任助教
2014年 新潟県立中央病院 形成外科 医長 新潟大学医歯学総合病院 形成・美容外科 非常勤講師
2016年 プリモ麻布十番クリニック
2019年〜 プリモ麻布十番クリニック 院長
資格・所属学会

ごあいさつ
当クリニックに勤務するまで、大学病院、地域の基幹病院を中心に、体表面の様々な疾患に対して幅広く診療を行ってまいりました。
特に、眼瞼、鼻部における外傷後の変形や皮膚悪性腫瘍切除後の再建、乳がん切除後の再建(乳房再建)、眼瞼下垂の治療に対して力をいれて取り組んでおりました。
患者様のQOL(Quality Of Life:生活の質)の向上を目指して最善の方法を見出すことにやりがいを感じてきましたが、さらにおひとりおひとりにとっての理想の美しさや満足度を追求したいと思うようになったことが美容外科を専門とするきっかけになりました。
美しさに対する希望やコンプレックスは、他人にはうちあけにくいことがあり、大きな悩みにつながることがあります。
まずはお気軽にご相談ください。ご来院される患者様の大きな一歩を大切に、誠心誠意向き合い解決のお手伝いをしていきたいと思います。
認定証・賞状
学会発表 抜粋
2019年10月4日 第42回日本美容外科学会(JSAPS)/硬口蓋粘膜移植によるたれ目形成修正術の経験
演題名
硬口蓋粘膜移植によるたれ目形成修正術の経験
所属
プリモ麻布十番クリニック 高野敏郎 大場教弘、大場天祐子、大岩宏維
抄録
たれ目形成手術後に、下げすぎたので三白眼を改善したい、笑顔の表情が不自然になったので改善したい等の理由で、元に戻す方向で修正を希望される場合がある。
固定糸の除去、短縮部の瘢痕の解除だけで改善できる症例もあるが、戻す幅が大きい症例や複数回の手術施行例で組織の不足が大きい場合は、あと戻りを生じて満足のいく結果をえるのは難しい。今回我々は、このような症例に対して硬口蓋粘膜移植を用いて修正を行ったので報告する。
たれ目形成施行後、元に戻す方向で修正したいと希望された症例のうち、後葉の不足があると考えられた4例(6眼瞼)に対してこの手術を行った。結膜面の切開から、十分瘢痕を解除し下眼瞼の位置を戻したのち、生じた欠損へ硬口蓋から採取した粘膜を移植した。後戻り予防のため外眼角固定も適宜追加した。
全例ご希望の位置まで戻すことができ三白眼を改善できた。
たれ目形成の修正も、下眼瞼後退の治療に準じて、前葉、中葉、後葉の問題を把握しそれぞれにアプローチすることが重要である。今回の全症例は前葉の問題はないが、中葉に対しては十分な剥離操作、後葉に対しては組織の移植が必要と判断した。硬口蓋粘膜は適度な硬さをもつため、下眼瞼を支えるスペーサーとしての役割が期待でき他の移植片より優れていると考えている。
後葉の不足が大きいと考えられる症例の修正方法として、瘢痕を解除した結果生じる欠損へスペーサーとして硬口蓋粘膜を移植する方法は有効であると考えられた。