診療のご案内
コーンビームCT KaVo OP 3D Vision
コーンビームCTとは

コーンビームCTとは、円錐形のX線ビーム(コーンビーム)を照射しながら回転撮影を行う装置です。
通常のX線撮影では立体的な体を2次元の平面で撮影するため、詳細な情報を得られず診断が難しくなることがあります。一方CT撮影では、撮影した画像データから高画質な3D画像を作成し、得られた画像から患者様の頭部の骨の状態を、骨の内側の細部まで、3次元的に把握し診断することができます。顔面輪郭形成において、CT撮影は非常に有用になります。

高画質な撮影、360°全周囲スキャニングにより金属アーチファクトを低減
CT撮影時には、患者様が動かないように固定することは、ブレのない高画質な画像を得るために非常に重要です。撮影は座った状態で行い、患者様を安定して固定するためにチンレスト(顎の固定)とヘッドレスト(頭部の固定)で前後から包み込むように固定します。撮影時間は4.9秒~26.9秒(撮影条件による)で、患者様への負担の少ない撮影方法です。

広範囲な撮影領域
撮影領域は診断目的に応じて選択でき、口腔内に焦点を当てた直径8cm×高さ8cmの小範囲から、最大で直径23cm×高さ17cmの範囲をカバーします。頭部のほぼ全ての画像データを取得することができ、顎顔面領域の矯正治療において非常に有用になります。

被曝量の低減
- X線を連続照射するのではなく、パルス状に発振することにより、放射線量を大きく低減し、被曝量を最小限に抑えています。
- 撮影領域を考慮して、X線管球側を鉛のシャッターで絞り込むことで、不要な撮影を防ぎ、余計な被曝を抑えます。
- コーンビームCT KaVo OP 3D Visionにはプレビュー機能が搭載されています。
- 撮影前に撮影領域が的確に入っているか確認でき、再撮影のリスクを抑え、不要な被曝を防ぎます。プレビュー画像を確認しながら撮影範囲を調整し、必要な撮影領域を確実に選択できます。
- 放射線量をさらに低減する「QuickScan+モード」では、X線照射時間はわずか2秒、パノラマ撮影の約半分の被曝線量(11μSv)で撮影ができます。
被曝線量比較
医科用CT胸部撮影 | 6.9mSv |
一人当たりの年間自然放射線(世界平均) | 2.4mSv |
一人当たりの年間自然放射線(日本平均) | 1.48mSv |
胃のX線 | 0.6mSv |
東京―ニューヨーク間航空機往復 | 0.19mSv |
コーンビームCT KaVo OP 3D Vision EFOVモード | 0.074mSv |
コーンビームCT KaVo OP 3D Vision QuickScan+モード | 0.011mSv |
コーンビームCT 実際のフロー
水平断面(軸位断面)です。

鼻であれば、鼻骨の傾き具合、鼻中隔の曲がり具合、プロテーゼなどの位置や大きさの確認が可能です。
矢状断面です。

鼻部に入っているプロテーゼの大きさ、長さ、注入物の量などがわかります。
前頭洞の突出具合、下顎骨おとがい部の出方などもわかります。
環状断面です。

これにより上下方向の鼻骨や鼻中隔の傾きがわかります。
3DCT画像です。

3DCT画像も瞬時に構築されます。あらゆる角度から骨の状態が確認できます。
コーンビームCT 動画
コーンビームCT 料金
CT撮影 | ¥ 16,500 |
※価格は全て税込です。
監修医師
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