診療のご案内
フェイスリフト 方法
静脈麻酔、あるいは全身麻酔下に手術を行います。耳介上部の被髪部から耳垂後面の耳介側頭溝を通り、生え際にかけて(リガメント)を切断し、引き上げに使用します。
手術中顔面神経の走行する場所を注意し、損傷しないように施術します。耳が変形しないよう埋没縫合でしっかりと寄せ、皮膚縫合は緊張がかからないように行います。
傷跡は耳介に沿わせるので目立ちにくく仕上がります。
頬のフェイスリフト

頬〜頚部のフェイスリフト

フェイスリフト 症例写真
フェイスリフト Q&A
術後は痛いですか?
術後の痛みは強くはありませんが、念のため軽い鎮痛消炎剤を服用いただきます。
手術は痛いですか?
基本的に全身麻酔で行っておりますので、術中痛みを感じることはありません。ご希望により静脈麻酔、あるいは局所麻酔で行うことも可能です。
傷は目立ちますか?
フェイスリフトは、髪の生えぎわ、耳の辺縁に傷が残るデザインでおこないます。形成外科的縫合で丁寧に行いますので傷あとは最小限です。傷の落ち着く1-2カ月は赤みがありますので、コンシーラーでカバーすると良いかもしれません。コンシーラーは当院にご用意がありますのでお尋ねください。
腫れはどのくらい続きますか?
術後の腫れが目立つのは、初めの7日程度で、およそ2週間で消退します。
術後の違和感はありますか?どのくらい続きますか?
術後に違和感、知覚低下を感じることがあります。炎症の消退とともに徐々に消失しますが、完全になくなるまでには3-6カ月要することもあります。
耳の形が変わると聞いたのですが?
皮膚を引き上げた時の縫合に不具合がある場合、耳たぶが引き伸ばされた形になることがあります。これを予防するため、耳の軟骨に引き上げた皮膚を強力に縫合固定します。この縫合により変形を予防することができます。
フェイスリフト 術後経過・リスク・副作用・合併症
起こり得る可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。
万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
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手術後およそ10〜14日で大きな腫れは引いていきます。浮腫みが1〜3か月続きます。
完成は約6か月です。
- 手術後の内出血
- 出現することがあります。1〜2週間で消失していきます。
- 違和感
- フェイスリフトを行ったすぐは、頬部・頸部に鈍い痛み、違和感を生じます。時間の経過とともに緩和する症状です。
- 傷跡
- 術後1〜2か月は赤みが分かります。経過とともに目立たなくなっていきます。稀に若干の凸凹が生じることがあります。
- 感覚異常
- 感覚が鈍くなることがありますが多くは一時的です。通常は手術後半年までに自然回復していきます。
リスク・副作用・合併症について
- 埋没した吸収糸の露出
- 抜糸を行う、または露出部分を切除し対処いたします。
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。
- 顔面神経麻痺
- 極稀ですが、表情筋を支配する顔面神経を損傷すると麻痺が出現します。通常は手術後半年までに自然回復していきます。
- 血腫
- 血腫を生じると除去が必要な場合があります。
- 皮膚の壊死
- 皮膚の血行が悪くなると皮膚の壊死が起きることがあります。タバコはお控え下さい。部分的な壊死の場合、経過とともに治癒し目立たなくなります。やや大きい範囲で壊死をきたした場合は皮膚移植が必要となる可能性があります。
- 肥厚性瘢痕
- 傷跡が赤く盛り上がることがあります。傷の治りを良くするクリーム、注射、内服薬などで治療を行います。必要があれば切除再縫合で改善を図ります。
- 耳介変形
- 耳介が引っ張られ引き伸ばされた形になる可能性があります。当院では耳が変形しないように埋没縫合でしっかりと寄せ、皮膚縫合に緊張がかからないように行います。変形した耳の修正手術も対応可能です。
- 左右差
- 人の身体は元々左右差があるため、完全な左右対象は困難です。また、タルミを引き上げる量には限界があります。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。