大場教弘理事長 | プリモ麻布十番クリニック

大場教弘 NORIHIRO OHBA M.D. Ph.D. 理事長/院長

HEAD DIRECTOR/DIRECTOR

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経歴

1996年 大阪市立大学医学部卒業

1996年〜1999年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科

1999年〜2003年 大阪市立大学大学院医学研究科

2003年〜2005年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科

佐野記念病院 形成外科(非常勤)

大東中央病院 形成外科(非常勤)

2005年〜2008年 リッツ美容外科 東京院

2009年〜 プリモ麻布十番クリニック

2011年 医療法人社団プリモ 理事長

2020年 神戸大学医学部附属病院 美容外科 非常勤講師

     神戸大学医学部附属病院 美容外科

2020年〜 プリモ麻布十番クリニック 理事長、院長兼務

資格・所属学会

医学博士

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会専門医(JSAPS

日本美容外科学会専門医(JSAS

厚生労働省麻酔科標榜医

国際美容外科学会(ISAPS)正会員

アメリカ形成外科学会(ASPS)国際会員

頭蓋骨顔面外科学会会員

日本レーザー医学会会員

大場教弘理事長の診察・診療画像

ごあいさつ

形成外科専門医取得後、美容外科を専門領域に決めて研鑽してまいりました。学会も積極的に参加し、臨床の現場では多くの症例を経験することができ、日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本美容外科学会専門医(JSAS)を取得致しました。安全でかつ苦痛のない治療のため麻酔科の研修も同時に行い、麻酔科専門医指導のもと厚生労働省麻酔科標榜医の資格も取得しました。

 

当院では、訪れるすべての患者様に期待を上回る結果を出せるよう、専門医による的確な診察、カウンセリングを行い、決定した術式を丁寧に正確に行います。安全に、苦痛のない方法で医療サービスを提供できるよう、スタッフ、設備など余裕をもって整えております。比較的難易度の高い手術、他院の修正手術も多数手がけており、手術の結果が理解しやすいよう、症例の解説、経過などをHPで詳細に説明しておりますので、参考にしていただけますと幸いです。

認定証・賞状

学会発表 抜粋

2019年4月18日 第107回日本美容外科学会(JSAS)シンポジウム美容外科初回手術のタブー/当院で行っている目頭切開修正術

演題名

当院で行っている目頭切開修正術

 

所属

〇大場教弘(おおばのりひろ)、高野敏郎(たかのとしろう)、大場天祐子(おおばまゆこ)

 

抄録

目頭切開手術後の修正を希望する理由として、形が気に入らないので元に戻したい、傷跡が目立つので綺麗にしたいなどが代表的な訴えである。

傷跡を綺麗に修正したい場合の方向性として、蒙古襞をもっと減らして涙湖を出しても良いのか、蒙古襞を再建して涙湖を隠す方向なのかを伺っている。涙湖をもっと出しても良い場合で目立つ瘢痕を切除できる範囲であれば、瘢痕切除+筋皮弁による修正術を行っている。涙湖を隠す方向の場合、主に蒙古襞形成術(逆Z法)を用いて蒙古襞を作成し修正を行った。

2009年6月から2018年12月までの間、演者が目頭切開の修正をおこなった症例は222例で、うち蒙古襞形成術が207例、瘢痕切除+筋皮弁による修正術が15例であった。

蒙古襞形成術は、以前の目頭切開が基本的にZ形成術で行われていると思われる場合、ほぼ希望通り元の形に戻すことができた。皮膚切除をされていると思われる場合には、蒙古襞形成術を行って蒙古襞を再建しても、目頭の下半部は襞が作成され隠れるが、組織不足が影響するためか目頭の上部に角ができることがあり、患者の求める形態にならないことがあった。そういった症例には、island flapを2期的に用いて修正することで、患者の求める形態に近づけることができた。さらに組織不足の患者、あるいは目立つ瘢痕の範囲が大きな症例の場合には、土井の報告したsharp fin flapが適応になると考えられた。

目頭切開初回手術の際には、手慣れた方法で丁寧に行う限りどの様な方法でも問題は起こりにくいと思うが、初心者にお勧めな方法として、Z形成術を基本としたPark法や福田の方法が修正が容易でお勧めできる術式と考える。

2019年4月17日 第107回日本美容外科学会(JSAS)エキスパート鼻尖の美容外科におけるめい医/当院の鼻尖手術について

演題名

当院の鼻尖手術について

 

所属

〇大場教弘(おおばのりひろ)、高野敏郎(たかのとしろう)、大場天祐子(おおばまゆこ)

 

抄録

団子鼻の改善、鼻尖部をすっきりとさせたいという要望に提案する術式の一つとして鼻尖縮小術があげられる。鼻尖縮小術には様々な方法が報告されているが、方法、適応をしっかりと選ばなければ、患者の希望を叶える形態にならないことが多い難しい術式と感じている。

2009年1月から2018年12月までの10年間に演者が行った鼻尖縮小術は191例で、うち術後経過を写真で評価できた症例が156例あった(男性15例、女性141例、平均年齢26.1歳、平均経過観察期間14.7か月)。2009年1月から2011年12月は内側脚切断翻転法、2012年1月からcephalic trim、dome suture、onlay graftを組み合わせる方法を行っている。

鼻尖縮小術の結果が良好な症例は、鼻尖部が大きいと判断される症例で、鼻翼軟骨のフレームワークがしっかりとしていて、かつ皮膚軟部組織が比較的薄く柔らかい症例であった。鼻尖縮小術の大まかな傾向として、鼻尖部が細くなり、鼻翼との境界がはっきりすることで鼻翼が目立つ、横から見ると鼻尖がより丸く見えるPollybeak deformity、鼻柱上部も盛り上がる症状が見られた。もともとの鼻翼軟骨が小さい症例はそのような傾向が顕著であった。

鼻尖縮小術単独ではあまり良い結果にならないと予想される鼻尖部が低く丸い症例、以前に鼻先の手術している症例などにはseptal extension graftを用い、しっかりとprojection得たうえ、必要なtrimmingを行っている。

2017年5月16日~17日 第105回 日本美容外科学会(JSAS)シンポジウム修正手術 /当院で行っている鼻翼修正術

抄録

目的

美容手術後の鼻翼変形は組織の過剰切除が原因の一つである。症状としては鼻孔縁のnotching、鼻翼の平坦化、鼻翼顔面溝が浅く不明瞭になるなどが挙げられる。私どもが行っている術後鼻翼変形に対する鼻翼修正術について報告する。

 

方法

術後鼻翼変形の修正は、鼻翼の組織不足を補う必要があり、耳介からの軟骨移植術や局所皮弁形成術を基本としている。耳介から採取した軟骨片のカーブを利用し鼻翼に作成した皮下ポケットへ移植する。この際、耳介軟骨移植片のカーブが鼻翼のカーブに合わない場合や強度が不足する場合に、5-0 Nylonでマットレス縫合を行い耳介軟骨移植片の形態を調節する。

 

結果

鼻孔縁のnotchingの修正は鼻孔縁へ皮膚を加えることで改善できた。平坦化した鼻翼形態や不明瞭となっていた鼻翼顔面溝は、鼻翼へのカーブ状の軟骨移植術によって改善できた。

 

考察

不適切な切除が原因として起きた鼻翼変形に対し、局所皮弁、軟骨を中心とした組織移植術によって修正術を行った。変形をきたさないため過剰切除に注意することが大切であるが、予防策の一つとして、鼻翼縮小術の際に鼻孔縁のnotchingや鼻翼変形をきたしにくいデザインを用いた方法が有効であった。

2016年4月13日~15日 第59回 日本形成外科学会総会・学術集会/眉毛の形態を自然に温存する眉毛全長上眼瞼リフト(眉毛下切開術)

抄録

目的

上眼瞼リフト(眉毛下切開術)はこれまで眉毛内側の毛流が横方向に変わるあたりから皮膚切除を行うデザインが、瘢痕が目立ちにくく広く行われている。しかしこのデザインで手術を行うと、眉毛の中央から外側が下降し、ハの字の様な眉毛形態となることがある。さらに上眼瞼内側部分の余剰皮膚を引き上げたいという希望に対し不十分な結果となる。今回我々は眉毛内側まで皮膚切除を行う眉毛全長上眼瞼リフトを試み良好な眉毛形態と、上眼瞼内側皮膚に対するリフト効果を得たので報告する。

 

【方法】症例は当院で眉毛内側までの皮膚切除を始めた2011年4月から2015年9月までに上眼瞼リフトを行った90症例中、眉毛内側まで皮膚切除を行った35症例(男性5例、女性30例)を対象とした。平均年齢30.0歳、平均経過観察期間7.6ヵ月であった。方法は、中央から外側はこれまで通り余剰皮膚を切除し、眉毛内側縁においても皮膚切除を行い、dog earを眉毛内側幅いっぱいに縦方向に切開を延長し処理するデザインとした。

 

結果

術後全例で良好な眉毛形態が保たれた。上眼瞼の除皺効果も内側まで得られた。術後瘢痕は眉毛内側の縦方向はあまり目立たなかったが、眉毛内側部の横方向でややわかる傾向があった。術後内側の部分のみ瘢痕修正を要した症例が2例あった。眉毛内側縁での皮膚切除幅は平均5.7mmとなった。瞳孔の位置での皮膚切除幅の平均は6.6mm、外眼角部での皮膚切除幅の平均は8.2mmであった。

 

考察

これまでの上眼瞼リフトの報告では眉毛内側の皮膚は傷が目立つ傾向があるため切除しないという報告が多い。術後の眉毛と上眼瞼の形態を自然に保つためにROOFや眼輪筋の挙上固定を行う方法も報告されているが、この場合眉毛は高い位置で整うことになる。眉毛の位置を下げながらバランスの良い形態を得るためには、今回報告した眉毛全長上眼瞼リフトが有効であると思われた。

2015年4月8日~10日 第58回 日本形成外科学会総会・学術集会/自然な鼻孔形態を形成する鼻翼縮小術

抄録

目的

鼻翼縮小術はnostril sillで部分切除する方法が、鼻の幅を狭くすることができるため広く行われている。この方法は術後、時に特有のnotchingや角のある鼻孔形態を呈する。今回我々はnotchingを来しにくい自然な鼻孔形態となる鼻翼縮小術を考案したので報告する。

 

方法

2012年11月から2014年9月までの1年10か月間に、当院で鼻翼縮小術を行った70例中、3ヶ月以上フォローアップできた36症例(男性3例、女性33例)を対象とした。対象患者の平均年齢は25.5歳(19歳~62歳)、平均経過観察期間は6.4ヶ月(3~16ヶ月)であった。

本術式のデザインは、鼻孔縁のコーナー部分を温存し、nostril sill部分の切除を鼻翼の辺縁に合わせるようにデザインした(内側法)。切除幅は希望の縮小程度により変化させた。Nostril sill切除範囲内に切除幅の長さの三角弁をデザインし、footplate方向へ同じ長さだけ鼻腔底を切除するデザインを作成した。Flareの大きい症例はnostril sill部分切除に加え鼻翼外側方向へ切除を追加した(外側法)。Cinching sutureは全例用いた。

 

結果

36例中、鼻翼縮小術単独で行った症例は14例、鼻尖縮小術と併用した症例は13例、鼻中隔延長術と併用した症例は7例、整鼻術と併用した症例は4例であった。鼻翼縮小術は36例中6例が外側法を用い、30例が内側法を用い行った。Nostril sill部分での切除幅は片側平均4.8mmであった。Flareを切除した症例の鼻翼外側での切除幅は平均4.6mmであった。全例で鼻の横幅の縮小が得られた。縫合部のnotchingは認めなかった。合併症として鼻孔底部に斜めに走る瘢痕が認識できる症例が13例、trap door変形を1症例認めた。

 

考察

今回報告した鼻翼縮小術は、notchingや、角のある鼻孔形態を防ぎ、自然な鼻孔の形態を温存できた。比較的長く生じる瘢痕がデメリットであるが、創部の減張目的にcinching sutureを用いる、丁寧に2層縫合することで頻度を減らせると考える。

2013年6月15日~16日 第101回 日本美容外科学会(JSAS)/自家組織による鼻下半部の隆鼻術(鼻中隔延長術と鼻背部軟骨移植術の併用)

抄録

はじめに

鼻中隔延長術は、鼻尖部の高さを得る、あるいは鼻尖の方向を変える際などに有用な術式となっている。通常I型プロテーゼを用いた隆鼻術と併用されることが多い術式だが、異物であるプロテーゼの使用に抵抗がある患者も存在する。鼻尖の高さと鼻背の高さにギャップが生じる際、当院ではハンプ下から延長軟骨までの鼻背部に自家軟骨を移植する鼻背部軟骨移植術を行い、鼻背の輪郭形成をおこなっている。

 

対象および方法

2010年1月から2012年12月までの3年間に、当院で鼻中隔延長術に鼻背部軟骨移植術を併用した44例中(男性3例、女性41例)、3ヶ月以上フォローアップできた32症例を対象とした。対象患者の平均年齢は26.4歳(18歳~55歳)、平均フォローアップ期間は10.3ヶ月(3~34ヶ月)であった。

鼻中隔延長術は44例中43例が耳介軟骨を用い、1例が鼻中隔軟骨を用い行いた。移植に用いた鼻背部軟骨移植片は、延長に用いるために採取した軟骨の残りを使用したため、耳介軟骨が43例、鼻中隔軟骨および鼻翼軟骨が1例となった。移植部位は鼻骨下端あたりから鼻背部外側鼻軟骨上で、鼻尖にかけて形を整えるように形成した。

 

結果

移植した軟骨移植片の厚さは平均1.5mmであった。鼻背の輪郭がほぼ真っ直ぐ良好な症例は22例、やや過矯正となった症例が6例、やや矯正不足となった症例が4例であった。鼻背部で移植軟骨の辺縁が触れる症例が2例あった。すべて程度が僅かで修正術を必要とした症例はなかった。

 

考察

鼻の向きを下向きにしたい、鼻先を高くしたいという症例には鼻中隔延長術が有用な術式であるが、異物に対する抵抗感を持つ症例も少なからず存在する。鼻中隔延長術で鼻先を高くした際に、鼻背部下部は皮膚の緊張が強いために注入剤などではあまりうまく形成できない場合がある。鼻尖と鼻背部の高さにギャップが生じた場合、延長材料に用いた軟骨の残りを用いる軟骨移植術は鼻の輪郭を整える際に有用であった。

2009年4月19日 The 2nd Korea-Japan Aesthetic Surgery Conference. Seoul Korea/New method of nasal tip reshaping in Oriental

New method of nasal tip reshaping in Oriental

Norihiro Ohba, M.D., Ph.D., Keizo Fukuta, M.D., Ph.D., Yuji Nakanishi, M.D., Ph.D., Masahide Lee, M.D., Ph.D. Toshitsugu Hirohi M.D.

Verite Clinic

Ritz Cosmetic Surgery

 

Introduction

Most oriental patients have thick nasal tip skin and abundant subcutaneous tissue. The lower lateral cartilages tend to be weak and do not provide a good foundation for nasal tip structures. Those factors tend to blunt the nasal tip contour.

 

Materials and methods

From December of 2006 to June of 2008, 51 patients underwent nasal tip reshaping. The procedure was performed through an endonasal approach. Cephalic trim of the lateral crura was performed primarily for nasal tip reshape and to obtain cartilaginous grafts. Then the medial crura were cut 3 mm from the intermediate portion of lower lateral cartilage and dissected from the vestibular skin and lifted. The columellar strut graft and lateral crural grafts were used to support nasal tip structure.

 

Result

This technique provided a slightly increased tip projection and improvement of tip definition. No polly-beak deformity was seen in our patients.

 

Discussion

Nasal tip surgery using a single graft may not be effective for the oriental nose because of the unfavorable combination of thick skin and weak cartilages. This technique can provide relatively-firm tip projection and a more refined look on both the frontal view and the lateral view.

2008年10月11日〜12日 第31回 日本美容外科学会(JSAPS)/鼻尖縮小術における新しい鼻翼軟骨移植法の試み

抄録

目的

我々東洋人は、鼻尖部の硬組織である鼻翼軟骨、鼻中隔軟骨の発達が悪く、皮膚、脂肪組織などの軟部組織が厚いため、形態が丸く、Tip defining pointsが不明瞭のことが多い。鼻尖形態の改善目的に、鼻尖縮小術が行われているが、一般的な鼻尖縮小術のみでは正貌で細くなっても、側貌においてsupratipの膨隆を呈する。我々は鼻尖縮小術の際、3次元的に鼻尖部の形態を整える新しい鼻翼軟骨移植方法を開発したので報告する。

 

対象と方法

2006/12月より2008/6月において、鼻尖を細くしたいなどを主訴に来院し手術を行った患者51症例、男性9例、女性42例、平均年齢26.1歳、平均経過観察期間2.3ヶ月。closed approachにより鼻尖部を展開し、鼻翼軟骨を露出する。つづいて鼻翼軟骨のcephalic trimを行い、得られた軟骨を移植片とする。中間脚から内側脚方向に3-4mmのところで内側脚を切断し翻転させる。得られた鼻翼軟骨片の一枚を、両内側脚間に挟んでcolumellar strut graftとして用い、もう一枚を半切しlateral crural graftとして用いる。

 

結果

本術式により、正貌における鼻尖の丸さが改善し、Tip defining pointsがより明確になった。側貌において明らかなpollybeak変形は認めなかった。重篤な合併症はなく、修正術を要した症例はなかった。

 

考察

本術式は、鼻尖の向きをcolumellar strut graftで調節でき、さらにlateral crural graftで補強することで、適切な方向にprojectionが得られることが利点となる。従来の方法と比較し、軟骨フレームを3次元的に組み立てるため、軟部組織の抵抗に対する強度があり、Tip defining pointsを比較的明瞭に出すことができた。

2008年5月11日 第94回日本美容外科学会(JSAS)/赤唇拡大を目的とする口唇形成術

抄録

はじめに

赤唇部の拡大を希望する患者に対しては近年、ヒアルロン酸をはじめとするfillerによる治療が多く行われているが、運動性に富む部位であるためfillerの吸収速度が速く、非吸収性のfillerには問題が多い。また、自家脂肪移植の生着率も低い部位であるため、永続的な効果を求める患者には外科的手術療法も選択されることになる。今回われわれは粘膜筋弁法、および白唇部短縮術による赤唇拡大をおこない、良好な結果を得たので報告する。

 

対象および方法

赤唇部の拡大を目的としてwet lip内で3 V-Y advancementによる粘膜筋弁法を行った。白唇部の延長をみとめる症例にはParanasal lip liftによる白唇部短縮術を施行した。症例に応じ、両者を併用した。

 

結果

平成12年10月より20年1月までに20名の患者に対し、上記の方法による口唇拡大術をおこない、良好な結果を得た。うち12例では1年以上の経過観察をおこなっているが、いずれの症例も術後明らかな後戻りや変形はみとめていない。

 

考察

赤唇を拡大する手術についてはこれまでいくつかの報告があるが、大別すると白唇部の短縮により赤唇を引き上げるものと赤唇部粘膜の進展術の二種となる。われわれはwet lip内の手術操作になるため、術後瘢痕が見えないのを大きな利点として主に粘膜筋弁形成術を選択している。今回の対象症例では、単に口唇を厚くしたいという患者のみならず上下左右の赤唇の厚みの修正例や加齢による赤唇の非薄化、または上顎骨骨切り術術後の中顔面の変形に伴う赤唇部の非薄化の症例に対しても良好な結果を得ることができた。

2008年4月9日〜11日 第51回日本形成外科学会総会/目的に応じた鼻中隔延長術のバリエーション

抄録

はじめに

鼻の形態を愁訴に美容外科を訪れる患者の鼻部の特徴として、低鼻、短鼻、鼻柱挙上、急峻な鼻柱口唇角などがあげられる。これらの改善目的に、鼻中隔延長術が行われているが、その延長材料、延長方法は、目的に応じ様々である。希望する形態に応じ、適した移植材料、方法を検討したので報告する。

 

対象および方法

鼻を高く長くしたい、鼻先を下へ向けたい、鼻柱を下げたいなどを主訴に来院し手術を行った患者114症例、男性14例、女性100例、平均年齢29.6歳。全身麻酔下、あるいは静脈麻酔下にopen approachにより鼻尖部を展開し、鼻中隔軟骨を露出する。鼻尖の高さ、向きを調節することが主目的の場合には、caudal extension graftとして用いる。鼻柱を下降させる、鼻唇角の改善を主目的とする場合には、extended columellar strut graftとして鼻中隔延長術を行った。

 

結果

本術式により、短鼻の改善、鼻柱の下降など、目的とする形態が概ね良好に得られた。鼻中隔延長術に用いる軟骨の採取部位は、鼻中隔軟骨5例、耳介軟骨85例、肋軟骨24例であった。隆鼻術を併用した患者は74例であった。イメージよりも高すぎる、あるいは若干傾くなどで修正術を要した症例が20例あった。

 

考察

耳甲介から採取する耳介軟骨が、術後の形態が柔らかく、本来の鼻の質感に近く、caudal extension graftとしてもextended columellar strut graftとしても用いることができるため、第一選択として用いた。大きな変化を求める場合、手術歴があり鼻尖部に瘢痕が存在する場合などでは、強度が強く、材料が豊富に採取できるため肋軟骨を選択した。この場合、採取部の瘢痕が不利な点となる。鼻中隔軟骨は同一術野で採取できるが、大きさも限られるため、わずかな変化を望む場合などが適応となる。

2008年4月9日〜11日 第51回日本形成外科学会総会/第4回アラガンアカデミー Transaxillary approach

我々は、豊胸術に際し、バスト自体に傷を残したくないという患者の希望を優先し、経腋窩法を基本としている。経腋窩法の利点は、瘢痕が目立ちにくいという点に尽きる。一方、代表的な欠点を列挙すると、上腕内側の知覚異常が出現することがあること、盲目的操作となり正確な剥離腔の作成が難しいこと、インプラントの位置異常、乳房への知覚神経損傷のリスクも含まれる。さらに、確実な止血が難しいこと、切開部周囲に腋毛などがあり汚染が心配されること、textured typeのインプラントは入れにくいこと、アナトミカルタイプのインプラントの向きが正しいかどうかわかりにくいことなどが挙げられる。これらの点に適切に対応することで、安定した成績が残せると考えている。解剖を理解した正確な手術操作、感染予防の徹底、出血を最小限に手術をおこなうことなど、当院の配慮している点について手術操作に沿って述べる。

 

2007年10月6日〜7日 第30回日本美容外科学会(JSAPS)/下眼瞼の形態を変える下眼瞼下制術の効果

抄録

はじめに

目をより大きく見せたいという目的から眼瞼下垂手術、目頭切開術などを施行し、さらにそれ以上の大きさを希望される方が存在する。また、つり目を改善したい、下眼瞼の形態の左右差を改善したいなどの希望がある。これらの患者に対し、我々は下眼瞼中央から外側を下方に降下させ、瞼裂高を増大する術式行っている。

 

対象および方法

2005年2月より2007年5月までに手術を施行した45例(平均年齢23.9歳、男性2例、女性43例、平均follow up期間10.2ヶ月 )。局所麻酔下あるいは静脈麻酔下に、下眼瞼瞼板外側下縁で結膜を切開し、円蓋部まで結膜下で剥離する。角膜の外側縁から外眼角にかけて瞼板下縁とlower eyelid retractorのtuckingを、下制の程度を確認しながら行った。さらに下制の程度にあわせ下眼瞼皮膚切除を睫毛直下で行った。

 

結果

本術式により、瞼裂の自然な形を損なわず、瞼裂高の増大が得られた。印象として眼球陥没傾向の患者は、下制の程度は軽度であるが、皮膚切除の効果で睫毛内反の改善が得られ、眼球突出傾向の患者は、しっかりと下がりやすい傾向を認めた。希望により局所麻酔下に手術をおこなうことで、患者の希望する微妙な変化にも、術中直接鏡で確認することで対応可能であった。角膜下縁におけるscleral showは認めず、内・外反、その他の合併症もなく、すべての患者において満足が得られた。

 

考察

我々は下眼瞼外側を下制することにより、瞼裂外側を縦方向に拡大し、目を大きくするという希望に応えることができた。また、つり目をたれ目にしたい患者、下眼瞼形態の左右差を整えたいと願う患者に対し、満足度の高い結果が得られた。

2007年10月6日〜7日 第30回日本美容外科学会(JSAPS)/われわれのおこなっている口唇拡大手術

抄録

はじめに

赤唇部の拡大を希望する患者に対しては近年、ヒアルロン酸をはじめとするfillerによる治療が多く行われているが、運動性に富む部位であるためfillerの吸収速度が速く、非吸収性のfillerには問題が多い。また、自家脂肪移植の生着率も低い部位であるため、永続的な効果を求める患者には外科的手術療法も選択されることになる。今回われわれは粘膜筋弁法による口唇拡大をおこない、良好な結果を得たので報告する。

 

対象および方法

赤唇部の拡大を目的としてwet lip内で3 V-Y advancementによる粘膜筋弁法を行った。また、加齢に伴う白唇部の延長をみとめる症例にはParanasal lip liftによる白唇部短縮術を適宜追加している。

 

結果

平成12年10月より19年4月までの6年6ヶ月間に13名の患者に対し、上記の方法による口唇拡大術をおこない、良好な結果を得た。うち8例では1年以上の経過観察をおこなっているが、いずれの症例も術後明らかな後戻りや変形はみとめていない。

 

考察

赤唇を拡大する手術についてはこれまでいくつかの報告があるが、大別すると白唇部の短縮により赤唇を引き上げるものと赤唇部粘膜の進展術の二種となる。われわれはwet lip内の手術操作になるため、術後瘢痕が見えないのを大きな利点として主に粘膜筋弁形成術を選択している。今回の対象症例では、単に口唇を厚くしたいという患者のみならず上下左右の赤唇の厚みの修正例や加齢による赤唇の非薄化、または上顎骨骨切り術術後の中顔面の変形に伴う赤唇部の非薄化の症例に対しても良好な結果を得ることができた。

2006年10月8日〜9日 第29回日本美容外科学会学術集会(JSAPS)/患者の希望に基づいた内眼角形成術

抄録

はじめに

いわゆる目頭切開を希望する患者は、1)上眼瞼内側に張っている蒙古襞をとり平行型の二重にしたい、2)蒙古襞により、みかけの内眼角間距離が離れていて、瞼裂も横方向に小さく見えるのを改善したい、3)その両者、の3つに分類される。今回われわれは患者の希望を分類し、それをもとにしたデザインを患者とともに行い、満足度の高い結果が得られているので報告する。

 

対象および方法

対象は、2005年8月から2006年6月において当院で内眼角形成術を施行した患者のうち計測データの揃っている45名。Park法に準じた余剰皮膚切除+Z形成術による内眼角形成術を行うが、1)に対しては正面視にて蒙古襞により二重の幅が狭くなり始める点をマーク、そこから垂直に降ろした重瞼線との交点を皮弁の先端とし、皮弁の幅は蒙古襞の張り具合、重瞼線の高さ、余剰皮膚の量などにより決定する。2)に対しては、蒙古襞を完全に切除するのか、部分的に残すのか希望により、患者に鏡を見て確認してもらいながら内側点をマークし、新しい目頭の位置を決定する。眼輪筋はヒダを構成している部分は切断し、線維性の靭帯付着部は切除する。

 

結果

1)16名(35.5%)、2)6名(13.3%)、3)28名(62.2%)、その他5名(11.1%)であった。術前のみかけの内眼角間距離は、1)34.9mm、2)38.0mm、3)37.5mmであった。内側点から皮弁先端までの平均距離は1)10.4mm、2)10.3mm、3)11.9mmであった。内側点からの見かけの切除幅は1)1.3mm、2)1.7mm、3)1.9mmとなった。

 

考察

われわれ日本人では蒙古襞が存在する方が約70%と非常に多いが、白人の様な内眼角の形態を望む患者は稀である。軽度の変化ですませたいとの要望が多く、それが蒙古襞の張りによる内眼角間距離なのか、二重を平行型に近づけたいのかポイントが分かれるようである。実際に患者と鏡の前でイメージを確認しながら各ポイントをマーキングすることで、患者の希望に沿った結果が得られた。

2005年10月9日〜10日 第28回日本美容外科学会学術集会(JSAPS)/当院におけるReduction forehead plasty

Reduction forehead plasty

Norihiro Ohba, MD, Hirohi Toshitsugu, MD

 

Excessive fullness of the supraorbital rims and the upper midportion of the forehead is not a common problem in East Asia. This problem primarily occur in three situations: 1) females who have a masculine forehead; 2) males who have markedly excessive brows, causing severe shadowing of the eyes; and 3) patients with gender dysphoria who want to eliminate the obvious signs of their genetic sex. The structures included for evaluation and possible treatment are the supraorbital ridges and slope of the forehead. Eleven patients are presented having procedures for purely aesthetic reasons. According to the subdivision of Douglas K. Ousterhout, all of these patients have been treated by reduction contouring using surgical burr or setback osteotomy technique. Satisfactory results with a flat and wide forehead can be obtained by these techniques. The procedures have been very safe, and there have been no complications.

 

Ritz Cosmetic Surgery, Tokyo, 141-0021

英文論文 業績一覧

和文論文 業績一覧

    • 2009243234 Frontal sinus hypertrophyに対する前額部形成術(原著論文)
    • 大場 教弘, 広比 利次
    • J Dermatol. 2008 Feb;35(2):86-92.
    • 前額部・眉毛上隆起部の突出を主訴としたfrontal sinus hypertrophy患者11例(男6例・女5例・平均26.9歳)に対し、突出部位や程度に応じて前額部形成術を行った。Ousterhoutの分類でGroup 1が3例(A群)、group 2が2例(B群)、Group 3が6例(C群)であった。A群・B群では前頭洞前壁、眼窩外側部を前頭洞をラウンドバーで削り輪郭形成を行い、B群は削った上部をメタクリル酸メチルで形成した。C群では前壁骨片を遊離骨片として摘出した後、バーで周囲および前頭洞中隔部を削骨し、骨片を後方に移動させてワイヤー固定した。突出の評価はforehead inclination(FI)とnasofrontal angle(NA)で行い、術前の平均値はNAがA群138°、B群139.5°、C群135.6°、FIが順に-16.9°、-7.5°、-23.1°であった。術前後の差は、NAがA群3.7°、B群4.3°、C群9.1°、FIが順に1.2°、2.7°、4.2°で、C群の改善が大きかった。手術による禿髪、知覚異常、鼻腔機能異常などの合併症はなく、顔面輪郭の滑らかさ、側貌の改善が得られ、険しい表情も緩和された。
    • https://ci.nii.ac.jp/naid/40016684194
    • 1999153833 前鼻孔狭窄症 稀なSengstaken-Blakemore tubeの合併症(原著論文/症例報告)
    • 大場 教弘, 村岡 道徳
    • 外科 (0016-593X)61巻2号 Page205-208(1999.02)
    • 1999186817 正中頸嚢胞の症状を呈した口腔底刺入箸異物の1例(原著論文/症例報告)
    • 大場 教弘(大阪市立大学 医 形成外科), 村岡 道徳, 林 いづみ
    • 日本形成外科学会会誌 (0389-4703)18巻12号 Page665-669(1998.12)
    • 1歳男児,まれな口腔底刺入箸異物症例を報告した.口腔,咽頭の異物による外傷は小児に多く,損傷の程度も軽症のものが多い.しかし解剖学的に,大血管や神経,唾液腺,或いは頭蓋,頸椎などがあり,刺入の方向,直達力によってはこれらの損傷をきたす可能性がある.したがって詳細な問診と,注意深い局所の観察により,正確に診断及び治療にあたり,更に治療後の経過観察を行う必要がある
    • https://ci.nii.ac.jp/naid/10012223975

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