老化研究の第一人者であるハーバード大学医学部デビッド・A・シンクレア教授、ワシントン大学医学部今井眞一郎教授などを中心に研究されているNMNを用いた次世代のアンチエイジング療法です。NMNの投与でメスのマウスの寿命が16%伸びたと報告されました。これは人間に換算すると10年以上長く生きることになります。2015年のNHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」で放映され注目された物質です。

・アンチエイジング作用（サーチュイン遺伝子の活性化）

・エストロゲンの上昇

・ミトコンドリアの活性化

・体力の向上

・生殖能力の向上

・睡眠の質の向上

・肌のキメを整える

・思考力・集中力が高まる

・代謝の向上

ＮＭＮはビタミンＢ３の中に含まれる成分の一種で、正式名称は「ニコチンアミドモノヌクレオチド(Nicotinamide Mononucleatide)」です。

ＮＭＮはビタミンに似た物質で、体内で自然に生成されていますが、加齢とともにその量は少なくなっていきます。体内のＮＭＮの量が少なくなると老化が始まり、身体機能や認知機能が衰えてしまうと考えられています。

近年の研究から、ＮＭＮを摂取することで体の見た目や機能が劇的に変わるアンチエイジング効果が報告され、「若返りの薬」として世界中で注目されています。

ＮＭＮは、体内に吸収されると体の隅々まで届けられ、ＮＡＤ＋(Nicotinamide Adenine Dinucleotide)という物質に変換されます。

ＮＡＤ＋はすべての生物に存在し、若さや健康の維持に影響を与える補酵素ですが、10代後半をピークに合成されるＮＡＤ＋の量は少なくなっていき、40代になるころにはピーク時の半分にまで減少してしまいます。

そこで、体内のＮＡＤの濃度を上げるために、その原料となるＮＭＮを補うことが効果的とされています。

ＮＭＮは枝豆、ブロッコリー、きゅうりなどの食物にも含まれますが、含有量はそれほど多くありません。例えばブロッコリーの場合、1日に100mgのＮＭＮを摂取するには約40kg（約2000束）必要となります。点滴やサプリメントにより体内に取り入れるのがより効率的です。

サーチュイン遺伝子の活性化

生物の老化や寿命を制御する遺伝子としてサーチュイン遺伝子が近年注目され、研究が進められています。

いつまでも若々しく健康でいたいというのは誰もが願うことですが、現実には年齢を重ねるごとに見た目も体力も衰えていきます。

ＮＭＮは老化と若返りの鍵を握るこのサーチュイン遺伝子を活性化させます。

ＮＭＮの摂取によって体内でＮＡＤ＋が合成されると、ＮＡＤ＋の増加によってこのサーチュイン遺伝子が活性化し、体内細胞の老化を遅らせるのです。

マウスを使った症例

ハーバード大学医学部デビッド・シンクレア教授のマウスを使った実験では、

生後22ヶ月のマウス（ヒト60歳相当）にＮＭＮを1週間投与したところ、生後6ヶ月のマウス（ヒト20歳相当）に相当する筋肉になっていたという結果が確認されました。つまり、たった1週間でマウスは人間でいう40歳分若返ったということになります。

また、ＮＭＮは目の疾患や難聴、肝臓や心臓の病気を予防する作用があることがわかっています。

治療効果の期待できる疾病

老化（エイジングケア）：老化遺伝子の増加を抑制

神経疾患：機能障害の回復

糖尿病：減少したＮＡＤを回復させ、血糖値の異常を改善

眼機能：目の老化に対して有効性が確認されています

アルツハイマー病：β－アミロイド産生、アミロイド班負荷、シナプス喪失等を効果的に減少

脳内出血：老化による血管不全の解消、抗酸化作用

肥満とその合併症：ミトコンドリアが活性されることにより、筋肉や肝臓の機能を改善

虚血再灌流障害：サーチュイン１酵素が活性化されることにより、虚血再灌流の障害から心臓を保護

ＮＭＮが配合された製剤を左右どちらかの腕に点滴します。所要時間はおよそ15-60分です。

1回の施術でも何らかの効果を期待できますが、健康維持、老化予防（アンチエイジング）、疲労回復等が目的の方は、1-4週に1度の治療を続けることで効果を維持できます。

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