診療のご案内
目尻靭帯移動術
目尻を固定している靭帯を切り離し移動させることで目尻の高さや位置を調整します
目尻靭帯移動術が向いている方
- 1つり目をしっかりと改善したい方。
- 2目尻の左右差が気になる方。
- 3目尻を上げてつり目にしたい方。
目尻靭帯移動術とは

目尻靭帯移動術は、目尻を骨に固定している外眼角靭帯を切り離し、理想の位置に固定することで目尻の位置を変える手術です。靭帯を下方に移動させてたれ目にする目的で行うことが多いですが逆に目尻を引き上げてつり目にすることもできます。
目尻靭帯移動術単独では目尻を移動させることにより目の形は変わりますが、目を大きくする効果はありません。
目尻を下方へ大きくしてたれ目にしたい方は下眼瞼拡大術が適応になります。
目の横幅を広げて目を大きくしたい方は目尻切開が適応になります。
目尻切開は下眼瞼拡大術や目尻靭帯移動術と組み合わせて行うことも可能です。
目尻靭帯移動術 当院の特徴
局所麻酔は34G極細針を採用(針の細さ0.2mm)、痛みは最小限です。
少しの痛みも怖く不安な方に、表面麻酔、静脈麻酔をおこないます。
翌日からシャワー、洗顔、まぶた以外の化粧ができます。
6-0 PDSという極細吸収糸で中縫いをしっかりと行うため、抜糸は4-5日目に可能です(形成外科的縫合)。そのため傷あとは最小限になります。
抜糸翌日よりまぶたの化粧ができます。
目尻靭帯移動術 施術内容
術前に希望される理想画像や用手的シミュレーションにより状態を評価し、デザインを決定します。
目尻外側の皮膚をしわに沿って1cm程度切開し、眼輪筋の一部を骨から剥離します。
目尻を骨に固定している外眼角靭帯を骨から切り離し移動させ、適切な位置に吸収糸によって骨に再固定します。隔膜、眼輪筋を縫合し、最後に皮膚組織を丁寧に縫合し手術を終了します。この際、形成外科的縫合を行うことで、傷を最小限にすることができます。

目尻外側の皮膚の皺に沿って約1cm切開します

目尻を固定している靭帯を骨から外します

目指す方向に目尻を移動させ靭帯を再固定します

丁寧に皮膚縫合をおこないます
目尻靭帯移動術のアフターケア
《手術当日》
患部の状態
目尻の切開部を黒色の糸で縫合しております。目を傷めないようやや長めに残します。通常7日目で抜糸となります。
まれに内出血が出ることがあります。白目の部分に出て赤くなることもあります。個人差はありますが、約1~3週間で消失します。
術後処置・アフターケア
手術当日帰宅直前に医師による検診があります。
抗生剤(細菌感染予防のため)・鎮痛剤(通常痛みは軽度ですが、念のため処方しています)・胃薬(鎮痛剤などによる副作用を抑制するため)を術後3日間内服していただきます。
日常生活
当日より洗髪、全身のシャワーが可能です。
洗顔は当日水洗いのみ可能です。翌日以降から洗顔フォームの使用が可能です。但し創はこすらないようにしてください。糸がひっかかり裂けると出血することがあります。傷に悪影響を及ぼす可能性がありますので、かさぶたなどを無理に取らず、安静を保つようにして下さい。
抜糸まで患部に化粧品などは塗らないようにして下さい。
入浴・激しい運動は1週間程度お控え下さい。
目の周り以外は当日からメイクが可能です。
就寝時はクッション等を用いて上半身を高くしてお休みください。
飲酒・喫煙は1週間程度お控えください。
コンタクトレンズの装用は、術後1週間はお控え下さい。
《7日目》【抜糸のためご来院】
患部の状態
腫れは1~2週間である程度引き、炎症が落ち着いていてきます。
浮腫みにより、白目が一時的にゼリー状になる場合がありますが、時間の経過とともに消失してきます。
まれに内出血が出ることがあります。白目の部分に出て赤くなることもあります。個人差はありますが、約1~3週間で消失します。
術後処置・アフターケア
医師による診察があります。
創の抜糸を行います。
日常生活
抜糸当日から化粧水、乳液やクリームが塗布可能です。
抜糸の翌日からアイメイクが可能です。
目元は強くこすらないようにしてください。
コンタクトレンズは違和感がなければ装着可能です。
術後7日目以降、通常通り入浴、運動が可能になります。
抜糸後は傷跡の保湿・UVケアを行ってください。傷クリーム(1000円 税別)を塗布するとより傷が綺麗に仕上がります。
《1~3ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
徐々に完成に近づきますが、まだ若干の浮腫みや腫れがございます。
傷跡の赤みは個人差がありますが、約1-2ヶ月で落ち着きます。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
引き続き傷跡の保湿・UVケアを行ってください。
《6ヶ月》【検診のためご来院】
患部の状態
ほぼ完成となります。
術後処置・アフターケア
医師による検診があります。
術後処置はございません。
日常生活
すべて通常通り可能です。
目尻靭帯移動術のQ&A
手術は痛いですか?
注入する麻酔剤には痛みを緩和させる成分を入れております。また注入量も必要最小限にし、時間をかけてゆっくりと注入いたしますので、注入時の痛みも最小限となります。それでも怖い方のために、静脈麻酔をご用意しております。
術後腫れはどのくらいつづきますか?
施術による目の周囲の腫れは、1-2週間で引いてきます。
術後メイクはどのくらいからできますか?
まぶた以外は直後からOKです。通常術後7日目に抜糸を行います。抜糸翌日から目尻のメイクもOKとなります。
傷は目立ちますか?
手術後1-3ヶ月間は術後の炎症による赤みや硬さがありますが、お化粧でカバーできる程度です。当院の方法は吸収性糸(6-0 PDS)を用いた形成外科的縫合で縫合をおこなうため、術後の傷あとはとても綺麗に仕上がります。赤みの続く体質の方には術後検診で適切な治療をさせていただきます(無料)。
術後痛いですか?
術後の痛みはほとんどありません。念のため軽い鎮痛消炎剤を服用いたします。
手術時間はどのくらいですか?
手術時間はおよそ60分です。
目尻靭帯移動術 料金
| 目尻靭帯移動術 | ¥440,000 |
|---|
※価格は全て税込です。
目尻靭帯移動術の主なリスク・副作用
起こり得る可能性のあることを列挙しております。当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。
術後経過について
- 手術後の腫れ
- 手術後およそ1-2週間日で大きな腫れは引いていきます。完成は約6ヶ月です。
- 手術後の内出血
- 稀に出現することがあります。白目に出て赤くなることもあります。1-3週間で消失していきます。
- 瞼の違和感
- 目尻靭帯移動術を行ったすぐは、瞼に違和感を生じます。1ヶ月ほどは腫れやむくみの影響でまぶたが開きにくくなります。時間の経過とともに緩和する症状です。
- 傷跡
- 術後1-2ヶ月は赤みが分かります。経過とともに目立たなくなっていきます。
リスク・副作用・合併症について
- 埋没した吸収糸の露出
- 中縫いの糸が外に出てくることがあります。
- 抜糸を行う、または露出部分を切除し対処いたします。
- 感染
- 稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。
- 左右差
- 人間の身体は元々左右差があるため、手術においても完全な左右対象を保証することは困難です。手術で修正可能な場合、修正手術を行います。
- 後戻り・変化が乏しい
- まぶたの組織と骨の癒着により経過中に後戻りが生じることがあります。変化が乏しいと感じる場合は再度目尻靭帯移動術を行うなどの調整を行います。
- 変化が大きすぎる
- 術後1ヶ月程度は目尻の腫れやむくみの影響でまぶたが開きにくくなり、通常より目尻が下がって見えます。また経過とともに多少後戻りが生じて適切な位置に近づきます。落ち着いた後も変化が大きすぎると感じる場合は再度目尻靭帯移動術を行うなどの調整を行います。
監修医師
当院の形成外科専門医による監修のもと、医療広告ガイドラインに準じて、WEBサイトを運営しております。





















